花の世界。


出発前、幸恵先生の最後のレッスンで束ねたブーケたち。

アトリエにある花材から自分で選んで、3つのブーケをつくりました。


パリのRosebudでの花との出会いは人生を変えました。

でも、その後、

きっとRAFFINEE les fleursがなければ

わたしはこの道を歩いてくることができなかったのではないかとおもいます。

幸恵先生は、

美しさ、可憐さ、強さ、色気、

花の色々な表情を見せてくれました。

どんどん魅せられていって、

どんどん好きになりました。


そしてそれと同時に、あるいはそれ以上に

花の世界の厳しさも

真剣に、教えてくれました。

できない自分が悔しくて悔しくて

泣いてしまったことも何度か、ありました。

転んでも、立ち上がるたびに受け入れてくれました。


花修行は正直、ときどき辛いけれど

何が辛いのかって

言い訳できないことなのだとおもいます。

花に関することについては、

疲れることはあっても、なにも辛くない。

なにひとつ満足の行くことができなかった、と落ち込みながら帰る日も、

自分で選んだ道だから、自分に言い訳できない。

自分の弱さや甘さ、不器用さを

誰かやなにかのせいにしたりして

言い訳できる人生は楽だけれど、

わたしが選んだのはそういう人生じゃないから、

自分のだめなところ、

悔しかったり、みじめな思いとも、

毎日向き合って、次こそはって打ち克たなきゃいけない。

そして頑張れば頑張るほど、できなかったときの悔しさもおおきい。

泣き虫のくせに負けず嫌いで

不器用なくせにプライドが高くて

厄介者な自分が辛いのだ。

そうとわかりさえすれば

あんまり辛くない。

思考を、シンプルに。

ダンスのときもそうだったけれど

結局、本当に上を目指したいなら

ひたすら自分の欠点を見つめて努力する以外にないわけで

努力したつもりでも全然届かないことがまた辛かったりもするけれど

それでも、

努力した人が必ず報われるとは限らないけれど

努力しない人にはチャンスさえこない。

向き不向きよりも大切なのは前向きであることだとおもうから、

落ち込むのはその晩だけって決める。


そしてそれは、自分にとって

それだけの価値のあるものだから。

どんなにへこんでも、

花はいつだって、 やっぱり、かわいい。

つまるところ、

やっぱり、花修行は楽しい。


溢れる花の魅力と、

花仕事の厳しさと、

できなかったことをできるようになったときや

うまくできたときの喜びと、

花の仕事への愛と。

全部を教えてくれた先生がいるから、

一歩ずつでも、進んでこれました。

どうもありがとうございます。

一年間、パリでがんばってきます。



今日、11月5日、

パリへ旅立ちます。