土曜日のアニー。


数年越しの目標だった、

Rosebudでのスタージュ(研修)がはじまりました。



毎週土曜日は、Annie Uzureauがお店をまかされています。

アニーのレッスンを受けて以来、彼女の大ファンで、

kusakanmuriでも彼女について取り上げたこともあります。


アニーは昔トルチュの店長をしていたこともあってか、

たった三ヶ月しかいない、わたしのような スタジエール(研修生)にも

沢山の経験を積ませようとしてくれて

初日からディスプレイもブーケの製作も、

どんどんやらせてくれます。

しかも、

ブーケをつくるにあたり、

どのくらい花をつかってよいのかきいたところ、

「ブーケの大きさや値段は考えなくていいの。

好きな花を、好きなようにつかって、

あなたが美しいとおもうようにつくってね。」

comme tu veux!
(あなたの好きなように!)

を繰り返したアニー。

そんな夢のようなことがあって良いのでしょうか…。

それに加えて、

とってもオリジナルな、アニーのアイディア入り。

「花を混ぜるのは好き?」

薔薇とラナンキュラスを混ぜるなんて、考えつきもしなかったけれど

薔薇の淡いピンク色とラナンのアプリコット色で、

マカロンやボンボンのような甘い色合いのブーケができました。


そしてもうひとつ、

ラナンキュラスをつかった小さいブーケは、

「茎を、こんなふうに上下にした葉っぱで覆ってみるのはどう?」

葉の裏のマロン色が効いて、一気に渋いブーケになりました。


その後、カーヴ(地下の作業室)でお掃除していたら、

突然アニーに

Yurika!!

と呼ばれ、

「あなたのつくったブーケ、いま来ていたマダムに売れたわよ!」

と嬉しそうに教えてくれました!

アニーはきっと、

お花屋さんで、 自分のつくったブーケが初めて売れたときの感動を

すごく良く覚えていて、わかっているに違いありません。

研修中の目標のひとつだった

「ブーケをつくって、 売ること」。

その目標は、アニーのおかげで

思っていたよりも早すぎるほど早く、達成できてしまいました。



この日は、夕方をまわってからすこし落ち着いていたので、

アニーは雑誌を読みながら
(先週はELLE、今週はGLAMOURS)

Yurika!と呼ばれたとおもえば

リアーナの専属スタイリスト、日給1900ユーロだって!

このロングコートとっても綺麗!

大きい襟が好きなのよね。

今日は早めにお店 閉めちゃう?

なんて話していたところ

大きな、sauvage(野の、野性的な)ブーケの電話注文が入りました。

チューリップ60本に、ユーカリ、べ、沢山の枝もの。

パフィオをチューブに 挿し、枝に赤い糸で巻き付けて長さをだすテクニックも、

初めて 実践。

「いつもこの時間にくるんだから!ストレスだわ〜 」

「焦る」「暑くなってきた」

「閉めようと思ってたのに」

ぶつぶつ言いながらも楽しそうに、

すいすい束ねて行くので、わたしも必死で

パフィオチューブを量産したり、枝を切って渡したり。

出来上がったのは、

勢いがあって スパイスが効いていて エレガントな

おおきなおおきなブーケ!

「いい感じだとおもうわ」

とアニーも嬉しそう。

取りにきたお客様にもとても喜んでもらえて、

わたしが束ねたわけじゃないんだけれど、なんだか勝手に達成感を共有。

本日も、素晴らしい一日でした。

ありがたいな。ほんとにもう、ありがたいな。

不甲斐ない、申し訳ない、情けない、

そんな気持ちはどうしても毎日こみ上げてくるけれど

それ以上に、というよりも、それとは比べられない次元で

すごく幸せです。


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